あんこ日記

仕事も育児もほどほどのゆるワーママ

英語学習よくある質問:「文法がわかりません」

英語講師をしていると、生徒さんから勉強方法や具体的な英語の質問をよくされます。中でも、「文法がわからないんです」「文法苦手です」は代表的なコメントです。「文法って会話に必要ですか?」と聞かれたときの私の答えは、「わからなくても通じることもあるけど、深い話したいなら文法知ってた方が早く上達できますよ」というとても普通の回答です(笑)

 

そもそも、文法って「わかる」とか「わからない」でなく、「知っている」か「知らない」かなんですよね。関係代名詞という名前を聞いたことがあるというのは、その文法を知っていることにはなりません。当たり前ですが。文法は数学の公式みたいなもので、覚えたあとは、数字(単語)を入れ替えて練習問題を繰り返し解けば、遅かれ早かれ慣れてきます。覚えが早い人もいれば遅い人もいますが、それはスポーツでも楽器でも同じ。同じ人でも、現在完了形はすぐ理解できても分詞構文はコツがつかみにくい、なんてことはよくあります。文法を知らずに英会話をする人は、ルールを知らずにいきなり試合に出ていく野球選手みたいです。そっちに走るんじゃないよーって言いたくなる。

 

TOEICのクラスなどで文法の説明をした直後に基礎練習問題を解いてもらうと、皆さんゆっくりながらも回答し、正解します。でも、家で復習しないんですね。何度言っても。同じ問題を何度も何度も解くことでスピードが上がって文法が定着していくのに、とてももったいない。たまに数週間前の文法項目を抜き打ちテストしたら、見事にボロボロです。

 

 こんなにも文法嫌いな人を生み出す学校の英語教育って、なんだか罪深いなぁと思います。たまたま私は暗記が得意(というか、ほかの教科が何も得意でなかった)から、覚えればいいだけの英文法はそんなに大変ではなく、今覚えばラッキーでした。

 

というわけで、私の個人的な語学学習の順番は、以下です。

  1. 基本的な文法書を一冊終わらせる。
  2. 単語帳を数周する。
  3. 簡単な会話のリスニング&音読練習をする。

 

1と2をしている期間にも3を隙間時間にしたりはします。リスニングは環境さえ整えば、散歩中でもいつでも聴けるので。きっと1の「文法書を一冊終わらせる」を一人で行うところが、多くの人にとってつらいところなのかなと思います。スクールとかオンラインで講義を聞くのもありだけど、すべての文法を講義で理解するのは効率が悪いので、自分で読む方がはるかに早く終わると思います。分からない箇所だけ講義を聞いたり、誰かに聞いたりする方がいいと思います。

 

あと、一回で完璧に理解しなくて大丈夫。分からないまま走り抜けましょう。あとで「こういうことかー!」ってつながることもたくさんあります。すぐに解決しなくても、いずれ腹落ちすることがあります。けど、やっぱ一人で文法書やりきる自信がないという方には、また別の機会に文法の独学方法を紹介したいと思います。