あんこ日記

仕事も育児もほどほどのゆるワーママ

「今、ここ、わたし」がないと、常に満たされない

仕事も家庭生活もそつなくこなしているように周りからは見えるようだけど、なんだか満たされない日々を送っていた。主人はやさしく、家事も育児も協力的で、娘も元気いっぱいで、自分自身の仕事も収入はさておき、楽しくやっている、のにである。

 

色々じたばた考えた&本を読んだ結果、「今、ここ、わたし」が常に存在していなかったからだ、という結論に達した。これは断捨離のやましたひでこさんが、動画や本でもよく話していることでもある。

 

もともと片づけは好きだが、娘の成長とともに物が増え、部屋がごちゃごちゃしていくことがストレスになっていた。部屋が汚いと心が落ち着かないたちなので。平日の仕事休みのたびに、引き出しやクローゼットの中身を断捨離しては、週末にリサイクルショップに売りに行くという日々を繰り返していた。断捨離中にやましたさんの動画を流しっぱなしにして、その中で出会ったのが、「今、ここ、わたし」だった。その時は、ふ~んってなぐらいで終わっていた。

 

一年ぐらいたって、たまたま読んでいた山口周氏の著書『ビジネスの未来』『ニュータイプの時代』という本の中で、インストゥルメンタルとコンサマトリーという概念が対で紹介されていた。簡単に説明すると、前者は目的(将来)のために頑張るタイプで、後者は今をいきるタイプ(かなりざっくりな説明です!)。私たち現代人は前者になるよう教育を受けてきた。将来いい仕事を得るためにいい大学へはいるんだ、いい大学へはいるために、たくさん勉強するんだ。という具体に。これからは、後者のコンサマトリーという、「今この瞬間」を本気で楽しめる情熱を持った人こそビジネスのリーダーになっていくんだ、という文脈でした。このコンサマトリーな人こそが、やましたひでこさんの説く「今、ここ、わたし」を大切に、と通底するメッセージだなと思った。そして、私に一貫して足りなかった視点だと痛感。

 

私はいわゆる良い子で、学校でも職場でもそこそこ頑張るし、決して叱られる対象ではない優等生タイプでした。なのに、なんか不全感があって、楽しくなかった。それは結婚して親になっても同じ。なぜなら、週末のピクニックのために、金曜日には買い物をして、荷物を準備して、ルートを確認して、当日は段取りよく過ごして、夕方には明日の学校の準備をして、と常に未来の準備ばかりに自分を追い立てていたから。ピクニックの当日を楽しめなかった。お友達がきても、その事前準備と帰ったあとの片づけに気持ちがもっていかれ、「今、ここ、わたし」が心から楽しめなかったからなんだと気が付きました。

 

これに気が付いた後は、自分に「準備はちゃんとできているから、今この瞬間を楽しもう!」と言い聞かせるようにしている。なんだかんだで真面目なタイプなので、なかなかすぐには変えられないけど、この不全感というか満たされない気持ちの原因に気が付けたのは救われた。